我が国の医療制度の概要
我が国の医療制度は、国民健康保険等の4機関の保険者からなる社会保険制度です。医療費は、個人負担(年齢により割合の異なる)と保険者の支払いにより成り立っています。高齢者や高額医療等の負担を軽くする仕組みにもなっています。
診療報酬制度について
診療報酬とは、保険医療機関及び保険薬局が保険医療サービスに対する対価として保険者から受け取る報酬をいいます。その内訳は技術・サービスと物の価格に分けられ、この内医薬品は薬価基準、医療材料は材料価格基準で価格が定められています。
医療費の動向
国民医療費は、毎年増加し続け、中でも後期高齢者の増加は著しく、2009年に国民所得の10%を超えました。今後もこの傾向が続き、平成37年度には後期高齢者医療費が医療費の5割近くを占めると推計されています。
医療保険財政の状況
経済情勢の悪化や高齢化による医療費・搬出金の増加等により、各医療保険者の財政状況は非常に厳くなっています。